RUN CLIP MAGAZINE / DATA #001・箱根駅伝
箱根駅伝、予選会1位は本戦でも通用する?
過去10大会でシード権を取ったのは5校。直近5大会では1校だけでした。
読了目安 約9分RUN CLIP編集部
予選会をトップで突破した大学は、正月の箱根駅伝でも強いのか。2017〜2026年の10大会について、予選会と本戦の公式記録を突き合わせると、期待と結果のあいだに意外な差が見えてきました。数字だけでなく、記憶に残るレースを振り返りながら考えます。
⚠ この記事には、2017〜2026年の箱根駅伝と予選会の順位・タイムが含まれます。結果を知らずにレースを観たい場合は、先に動画ページからご覧ください。
THE BIG FINDING
直近5大会、シード権を取ったのはわずか1校。
予選会1位の大学でも、箱根の本戦で上位に入るのは簡単ではありません。
1/5校
2022〜2026年の予選会1位校のうち、本戦でシード権(総合10位以内)を取った大学の数
- 2022:シード権なし
- 2023:シード権なし
- 2024:シード権あり
- 2025:シード権なし
- 2026:シード権なし
- シード権を獲得
- 5校/10校予選会通過校全体は22%
- 本戦の平均順位
- 10.2位中央値は10.5位
- 最高順位
- 4位2019年 駒澤大学
- 最低順位
- 16位2023年 大東文化大学
この記事でわかること
毎年10月、箱根駅伝の出場権をかけて行われる予選会。そこで1位になることは、もちろん大きな実績です。では、その勢いは約2か月半後の本戦にもつながるのでしょうか。
過去10大会で、予選会1位校がシード権を取ったのは10校中5校、本戦の平均順位は10.2位でした。予選会を通過した大学全体のシード率は22%なので、トップ通過校は2倍以上の割合でシード権に届いています。ただ、この平均だけでは見えないものがあります。上位で戦った年と苦戦した年、その違いを大会ごとにたどります。
前半5大会と後半5大会で、こんなに違う。
2017—2021年
80%
5校中4校がシード権を獲得
2022—2026年
20%
5校中1校がシード権を獲得
2017〜2021年の5大会では、予選会1位校のうち4校が10位以内に入りました(平均7.6位)。一方、2022〜2026年は1校だけで、平均は12.8位。2024年の大東文化大学が10位でシード権を取った以外は、11〜16位でした。同じ「予選会1位」という肩書きでも、結果には大きな幅があります。
ただし、ここで「近年の予選会1位校は通用しなくなった」と結論づけるのは早計です。5大会ずつの比較で、本戦のシード校の顔ぶれや当日のコンディション、区間配置など、さまざまな要素が重なります。この差は原因を示すものではなく、レースを読み解くための問いとして扱います。
ここがポイント
予選会1位=本戦上位とは限らない。
10大会という小さな標本なので、時代による実力差の変化を断定するものではありません。
10年分の本戦順位を、ひと目で。
出場チーム数は年により20〜23(関東学生連合を除く)。棒の目盛りは1〜20位。
棒は右に伸びるほど上位。ティールはシード権あり、オレンジはシード権なし、破線は10位(シード権の境界)。右端の数字が本戦の総合順位。出典:箱根駅伝公式サイトの総合成績、関東学生陸上競技連盟の予選会公式記録。
10年分を並べると、2019年の駒澤大学(4位)、2020年の東京国際大学(5位)、2021年の順天堂大学(7位)が目を引きます。一方で、2022年の明治大学(14位)、2023年の大東文化大学(16位)のように、シード圏から離れた年もありました。
予選会の1位は、箱根で戦う力の証明にはなる。でも、本戦で何位になるかの答えではない。
予選会は上位10人の合計タイムを競うハーフマラソン(2016・2017年は20km)で、コースは主に立川の市街地と国営昭和記念公園(2020・2021年は陸上自衛隊立川駐屯地内の周回)です。箱根の本戦は、1人ずつ約20kmを10区間つなぐ駅伝で、山の上りと下りもあります。区間ごとの起伏や適性、当日の流れが順位に響く——これは競技形式の違いから考えられる解釈で、今回の10件の順位データだけで因果関係を示したものではありません。
トップ通過のシード率は、予選会組全体の2倍以上。
- 予選会1位5/10チーム・平均10.2位50%
- 予選会2位3/10チーム・平均12.8位30%
- 予選会3位2/10チーム・平均14.6位20%
- 予選会4〜5位8/20チーム・平均12.1位40%
- 予選会6位以下5/54チーム・平均16.3位9%
2017〜2026年の予選会通過チーム延べ104チーム。棒の長さはシード権(本戦10位以内)を取った割合。右上は「シード権獲得チーム数/チーム数」と本戦の平均順位。
予選会を通過した大学は10大会で延べ104チーム。そのうち本戦でシード権を取ったのは23チーム(22%)です。予選会の順位ごとに見ると、1位校は平均10.2位・シード5校、2位校は平均12.8位・シード3校、3位校は平均14.6位・シード2校と、上位3つは予選会の順位どおりに段差がついています。
ただし、4〜5位で通過した20チームは平均12.1位・シード8チームと、2位・3位校より良い成績でした。6位以下で通過した54チームでは、シード権を取ったのは5チームだけです。予選会の順位がそのまま本戦の順位になるわけではありません。
予選会組のトップに立てたのは、10回中3回。
予選会1位校が、その年に予選会から出場した大学の中で本戦の最上位だったのは、2019〜2021年の3回だけでした。残る7回は、予選会でもっと下の順位だった大学が本戦で先着しています。たとえば2025年は予選会6位の中央大学が本戦5位、2026年は予選会2位の順天堂大学が本戦3位に入りました。
予選会での2位との差にも目を向けると、2位に2分30秒以上の差をつけた4校のうち3校がシード権を獲得。差が1分05秒以内だった6校では2校でした。ただ、予選会のコースや距離は年によって異なり、標本も少ないため、目安の一つとして見るのが妥当です。
数字だけではわからない、4つの大会。
最高と最低の大会を中心に、区間ごとの記録から振り返ります。区間記録は公式サイトの大学別成績で確認したものです。
CASE 01 / 2019 駒澤大学
予選会1位から、本戦4位。
予選会では2位の順天堂大学に7分00秒差。10大会の予選会1位校で最も大きな差です。本戦は往路4位・復路4位の総合4位で、10年間の予選会1位校の中で最高の順位でした。
10区間すべてで区間11位以内にまとめ、3区の中村大聖(3年)が区間5位で走った時点で3位に浮上。復路は7区の小島海斗(2年)と8区の伊勢翔吾(4年)がそれぞれ区間4位でした。数字を見たあとで、3区の映像を確かめてみてください。
注目ポイント:3区で3位に浮上し、4区から10区までは4位前後で走り続けた
| 区間 | 選手 | 区間順位 | タイム | 通過* |
|---|---|---|---|---|
| 1区 | 片西景4年 | 7位 | 1:02:44 | 7位 |
| 2区 | 山下一貴3年 | 9位 | 1:08:09 | 7位 |
| 3区注目 | 中村大聖3年 | 5位 | 1:02:40 | 3位 |
| 4区 | 加藤淳2年 | 11位 | 1:04:03 | 4位 |
| 5区 | 伊東颯汰2年 | 5位 | 1:12:23 | 4位 |
| 6区 | 中村大成3年 | 6位 | 59:04 | 3位 |
| 7区注目 | 小島海斗2年 | 4位 | 1:03:57 | 4位 |
| 8区注目 | 伊勢翔吾4年 | 4位 | 1:04:50 | 4位 |
| 9区 | 堀合大輔4年 | 5位 | 1:10:42 | 4位 |
| 10区 | 下史典4年 | 11位 | 1:12:33 | 4位 |
区間記録:箱根駅伝公式サイト(大学別成績)。*通過=各区間を終えた時点の順位。通過順位はWikipedia日本語版(RUN CLIPの結果データ)による
CASE 02 / 2020 東京国際大学
3区の区間1位で、予選会組が先頭に。
2区の伊藤達彦(4年)が区間2位で8位まで押し上げ、3区のヴィンセント・キベット・イエゴン(1年)が59分25秒の区間1位で首位に立ちました。往路3位、総合5位。10大会の予選会1位校で、往路の順位が最も高かった大会です。
注目ポイント:予選会1位校が往路で先頭に立った3区
| 区間 | 選手 | 区間順位 | タイム | 通過* |
|---|---|---|---|---|
| 1区 | 丹所健1年 | 13位 | 1:03:02 | 13位 |
| 2区注目 | 伊藤達彦4年 | 2位 | 1:06:18 | 8位 |
| 3区注目 | ヴィンセント・キベット・イエゴン1年 | 1位 | 59:25 | 1位 |
| 4区 | 佐伯涼3年 | 12位 | 1:02:53 | 2位 |
| 5区 | 山瀬大成4年 | 10位 | 1:12:55 | 3位 |
| 6区 | 大上颯麻1年 | 17位 | 1:00:26 | 4位 |
| 7区 | 真船恭輔4年 | 7位 | 1:04:02 | 5位 |
| 8区 | 芳賀宏太郎2年 | 5位 | 1:05:51 | 5位 |
| 9区 | 相沢悠斗4年 | 3位 | 1:09:04 | 3位 |
| 10区 | 内山涼太4年 | 9位 | 1:10:31 | 5位 |
区間記録:箱根駅伝公式サイト(大学別成績)。*通過=各区間を終えた時点の順位。通過順位はWikipedia日本語版(RUN CLIPの結果データ)による。公式記録の表記:3区 ビンセント
CASE 03 / 2022 明治大学
往路17位から、復路は3位。
予選会では2位に4分16秒差をつけましたが、本戦の往路は17位。それでも復路は全体3位のタイムで、7区の富田峻平(3年)が区間2位、10区の橋本大輝(4年)が区間4位でした。総合は14位。往路と復路の順位の差は、10大会の1位校で最も大きくなりました。
注目ポイント:往路17位と復路3位、10大会で最大の差
| 区間 | 選手 | 区間順位 | タイム | 通過* |
|---|---|---|---|---|
| 1区 | 手嶋杏丞4年 | 13位 | 1:02:13 | 13位 |
| 2区 | 鈴木聖人4年 | 16位 | 1:09:11 | 15位 |
| 3区 | 児玉真輝2年 | 14位 | 1:03:39 | 16位 |
| 4区 | 小澤大輝3年 | 7位 | 1:02:23 | 14位 |
| 5区 | 下條乃將3年 | 18位 | 1:14:54 | 17位 |
| 6区 | 杉本龍陽3年 | 12位 | 59:28 | 16位 |
| 7区注目 | 富田峻平3年 | 2位 | 1:03:02 | 14位 |
| 8区 | 櫛田佳希3年 | 11位 | 1:06:01 | 14位 |
| 9区 | 加藤大誠3年 | 11位 | 1:10:26 | 15位 |
| 10区注目 | 橋本大輝4年 | 4位 | 1:09:11 | 14位 |
区間記録:箱根駅伝公式サイト(大学別成績)。*通過=各区間を終えた時点の順位。通過順位はWikipedia日本語版(RUN CLIPの結果データ)による。公式記録の表記:4区 小沢大輝、5区 下條乃将
CASE 04 / 2023 大東文化大学
予選会1位でも、本戦16位。
4年ぶりの本戦出場を予選会トップで決めた年。本戦は3区を終えた時点で20位でしたが、6区の佐竹勇樹(3年)が区間6位、10区の谷口辰熙(4年)が区間8位と、復路で4つ順位を上げて16位でゴールしました。復路は12位。翌2024年も予選会1位で本戦に戻り、総合10位でシード権を取っています。
注目ポイント:3区終了時の20位から、復路で4つ順位を上げた
| 区間 | 選手 | 区間順位 | タイム | 通過* |
|---|---|---|---|---|
| 1区 | 久保田徹3年 | 15位 | 1:03:24 | 15位 |
| 2区 | ピーター・ワンジル・ムワンギ2年 | 20位 | 1:11:35 | 20位 |
| 3区 | 入濵輝大1年 | 18位 | 1:04:25 | 20位 |
| 4区 | 大野陽人4年 | 14位 | 1:03:16 | 19位 |
| 5区 | 菊地駿介3年 | 12位 | 1:13:21 | 17位 |
| 6区注目 | 佐竹勇樹3年 | 6位 | 59:24 | 16位 |
| 7区 | 金田龍心4年 | 15位 | 1:04:35 | 16位 |
| 8区 | 木山凌4年 | 18位 | 1:06:19 | 17位 |
| 9区 | 大谷章紘2年 | 13位 | 1:09:46 | 17位 |
| 10区注目 | 谷口辰熙4年 | 8位 | 1:10:03 | 16位 |
区間記録:箱根駅伝公式サイト(大学別成績)。*通過=各区間を終えた時点の順位。通過順位はWikipedia日本語版(RUN CLIPの結果データ)による。公式記録の表記:2区 ワンジル、3区 入浜輝大
12秒差の2校、本戦では8つの差。
2026年の予選会は、1位の中央学院大学と2位の順天堂大学の差がわずか12秒でした。本戦では順天堂大学が往路6位・復路4位で総合3位に入り、中央学院大学は総合11位。10大会のうち、予選会2位校が本戦で1位校を上回ったのは、この年を含めて3回です。
▶ 関連動画:2026年 全体まとめ
- ダイジェスト
- 日テレ公式
予選会1位校の本戦成績一覧
10大会すべての成績です。集計の定義と出典は記事の末尾にまとめています。
| 大会 | 予選会1位 | 予選会2位との差 | 本戦総合 | 往路/復路 | シード権 | 予選会組での順番 | 動画 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2017(第93回) | 大東文化大学 | 0分10秒 | 13位/20 | 18位/10位 | シード外 | 4番目/10校 | 2017年の動画 |
| 2018(第94回) | 帝京大学 | 0分47秒 | 9位/20 | 12位/6位 | シード | 3番目/10校 | 2018年の動画 |
| 2019(第95回) | 駒澤大学 | 7分00秒 | 4位/22 | 4位/4位 | シード | 1番目/11校 | 2019年の動画 |
| 2020(第96回) | 東京国際大学 | 3分26秒 | 5位/20 | 3位/6位 | シード | 1番目/10校 | 2020年の動画 |
| 2021(第97回) | 順天堂大学 | 2分39秒 | 7位/20 | 7位/8位 | シード | 1番目/10校 | 2021年の動画 |
| 2022(第98回) | 明治大学 | 4分16秒 | 14位/20 | 17位/3位 | シード外 | 4番目/10校 | 2022年の動画 |
| 2023(第99回) | 大東文化大学 | 1分02秒 | 16位/20 | 17位/12位 | シード外 | 6番目/10校 | 2023年の動画 |
| 2024(第100回) | 大東文化大学 | 0分59秒 | 10位/23 | 8位/17位 | シード | 2番目/13校 | 2024年の動画 |
| 2025(第101回) | 立教大学 | 1分03秒 | 13位/20 | 8位/12位 | シード外 | 5番目/10校 | 2025年の動画 |
| 2026(第102回) | 中央学院大学 | 0分12秒 | 11位/20 | 11位/14位 | シード外 | 3番目/10校 | 2026年の動画 |
- 2017(第93回) 大東文化大学13位/20
- 予選会2位との差
- 0分10秒
- 往路/復路
- 18位/10位
- シード権
- シード外
- 予選会組での順番
- 4番目/10校
- 動画
- 2017年の動画
- 2018(第94回) 帝京大学9位/20
- 予選会2位との差
- 0分47秒
- 往路/復路
- 12位/6位
- シード権
- シード
- 予選会組での順番
- 3番目/10校
- 動画
- 2018年の動画
- 2019(第95回) 駒澤大学4位/22
- 予選会2位との差
- 7分00秒
- 往路/復路
- 4位/4位
- シード権
- シード
- 予選会組での順番
- 1番目/11校
- 動画
- 2019年の動画
- 2020(第96回) 東京国際大学5位/20
- 予選会2位との差
- 3分26秒
- 往路/復路
- 3位/6位
- シード権
- シード
- 予選会組での順番
- 1番目/10校
- 動画
- 2020年の動画
- 2021(第97回) 順天堂大学7位/20
- 予選会2位との差
- 2分39秒
- 往路/復路
- 7位/8位
- シード権
- シード
- 予選会組での順番
- 1番目/10校
- 動画
- 2021年の動画
- 2022(第98回) 明治大学14位/20
- 予選会2位との差
- 4分16秒
- 往路/復路
- 17位/3位
- シード権
- シード外
- 予選会組での順番
- 4番目/10校
- 動画
- 2022年の動画
- 2023(第99回) 大東文化大学16位/20
- 予選会2位との差
- 1分02秒
- 往路/復路
- 17位/12位
- シード権
- シード外
- 予選会組での順番
- 6番目/10校
- 動画
- 2023年の動画
- 2024(第100回) 大東文化大学10位/23
- 予選会2位との差
- 0分59秒
- 往路/復路
- 8位/17位
- シード権
- シード
- 予選会組での順番
- 2番目/13校
- 動画
- 2024年の動画
- 2025(第101回) 立教大学13位/20
- 予選会2位との差
- 1分03秒
- 往路/復路
- 8位/12位
- シード権
- シード外
- 予選会組での順番
- 5番目/10校
- 動画
- 2025年の動画
- 2026(第102回) 中央学院大学11位/20
- 予選会2位との差
- 0分12秒
- 往路/復路
- 11位/14位
- シード権
- シード外
- 予選会組での順番
- 3番目/10校
- 動画
- 2026年の動画
往路・復路は公式タイムから算出した順位。「予選会組での順番」は、その年に予選会から出場した大学の中での本戦の順番。
シード権は本戦10位以内。出典は各年の予選会公式記録(関東学生陸上競技連盟)と箱根駅伝公式サイトの総合成績。
結論:予選会1位は有力でも、シード権は保証されない。
予選会1位校の本戦成績は、10大会で平均10.2位・中央値10.5位。ちょうどシード権の境目である10位のあたりに集まっています。大会ごとの動きは、各レースの動画からたどれます。
では、2027年の東洋大学はどうなる?
過去10大会の分析を、次の箱根へ。2026年10月の予選会を1位で通過した東洋大学は、シード権をつかめるのか。
確認済みの事実(公式記録)
- 第103回予選会(2026年10月)で東洋大学は1位(10:31:30)。2位の中央学院大学との差は2分01秒で、過去10大会の1位校と比べると5番目に大きい差です。
- 個人では宮崎優(3年)が4位(1:01:05)。チームの2〜9番手は個人29〜90位に入り、10番手は118位でした。
- 本戦の総合順位は2022年4位、2023年10位、2024年4位、2025年9位、2026年14位。2026年は往路15位・復路12位でシード権を逃し、予選会に回りました。
- 2026年5月の全日本大学駅伝 関東地区の選考会は5位(上位7校が出場権)で、11月の全日本大学駅伝に出場します。10月の出雲駅伝は出場チームに入っていません(関東から出場した10校は、2026年の箱根駅伝の上位10校でした)。
予想の根拠にした集計
- 対象:2017〜2026年の予選会1位校10校(本戦順位は箱根駅伝公式サイトの総合成績)。
- 前年の本戦も走っていた9校のうち8校が、翌年の本戦で順位を上げた(平均は前年13.9位 → 当年9.6位。内訳は下の表)。「前年」は、その予選会の前の1月の本戦。2023年の大東文化大学は前年に出場していないため除く。
- 予選会で2位との差(チーム総合タイムの差)が2分以上だった1位校は4校。うち3校がシード権を取り、平均は7.5位。
| 本戦 | 大学 | 前年 | 当年 | 変化 |
|---|---|---|---|---|
| 2017 | 大東文化大学 | 18位 | 13位 | ↑5 |
| 2018 | 帝京大学 | 11位 | 9位 | ↑2 |
| 2019 | 駒澤大学 | 12位 | 4位 | ↑8 |
| 2020 | 東京国際大学 | 15位 | 5位 | ↑10 |
| 2021 | 順天堂大学 | 14位 | 7位 | ↑7 |
| 2022 | 明治大学 | 11位 | 14位 | ↓3 |
| 2024 | 大東文化大学 | 16位 | 10位 | ↑6 |
| 2025 | 立教大学 | 14位 | 13位 | ↑1 |
| 2026 | 中央学院大学 | 14位 | 11位 | ↑3 |
編集部の見立て(予想であり、事実ではありません)
前年14位という出発点に、過去の1位校の傾向(上の表)と、2022〜2025年に4〜10位を続けていた東洋大学自身の実績を重ねると、編集部の予想は総合9位。幅を持たせれば8〜11位で、シード権を取り戻せるかどうかの境目と見ます。予選会首位だからといってシード権が確実とは言えないことは、ここまでの10大会が示しているとおりです。
次の材料は、11月1日の全日本大学駅伝です。8区間の駅伝で、シード校を含む強豪とどこまで戦えるか。結果を見て、この予想も見直します。
RUN CLIP MAGAZINE / EDITOR'S PREDICTION
東洋大学の2027年箱根駅伝
9位 予想
幅を持たせて8〜11位。過去10大会の1位校の平均10.2位より、少し上に置く見立てです。
※2026年10月時点の編集部の暫定予想で、統計モデルによる確率予測ではありません。次のことはまだ確認していません:
- 全日本大学駅伝(11月1日)の結果(未開催)
- 故障者・エントリー変更など、本戦までのチーム状況
- 他校の戦力の変化(シード校の顔ぶれなど)
シード権を取れば、直近5大会の流れを変える1校になります。2027年1月、東洋大学の10区間をどう見るか。この10年分の数字を頭に入れて観戦すると、違った楽しみ方ができるはずです。
出典(2026-10-18確認):第103回東京箱根間往復大学駅伝競走予選会 総合成績(公式記録)、第98回(2022年)大会 総合成績、第99回(2023年)大会 総合成績、第100回(2024年)大会 総合成績、第101回(2025年)大会 総合成績、第102回(2026年)大会 総合成績、秩父宮賜杯第58回全日本大学駅伝 関東学連推薦校選考会 総合成績(公式記録)・要項、出場チーム紹介
データの出典・集計条件
対象:2017〜2026年の箱根駅伝(第93〜102回)と、それぞれ前年10月の予選会(第93〜102回予選会)/最終検証日:2026-10-18
集計の定義
- 予選会1位:各年の予選会の公式記録(総合成績)で1位のチーム。
- 本戦順位:箱根駅伝公式サイト「大会(開催年)一覧」の総合順位。関東学生連合(オープン参加)は順位に含めない。
- シード権:本戦の総合10位以内(翌年大会のシード権)。各年の出場校のうち、前年総合10位以内の10校は予選会に出場していないことを公式記録で確認。
- 往路・復路の順位:公式サイトの往路・復路タイムを、順位のある出場校の中で並べて算出(繰り上げスタートの扱いを含め、公式タイムをそのまま使用)。
- 予選会組:その年の本戦出場校のうち、前年のシード校と関東インカレ成績枠(2019年の日本大学)を除いたチーム。予選会順位は各年の予選会公式記録と照合。
- 前年本戦の順位:予選会1位校が、その予選会の前の1月の本戦で記録した総合順位(同じく箱根駅伝公式サイトの総合成績。出場していない年は空欄)。
注意点
- 10大会・10校の小さな標本で、傾向を一般化できるものではない。
- 予選会の距離は2016・2017年が20km、2018年以降はハーフマラソン(21.0975km)。2020・2021年は陸上自衛隊立川駐屯地内の周回コース。タイム差を年度間で比べる場合は条件の違いに注意。
- 第95回(2019年)は記念大会で23チーム(関東インカレ成績枠・予選会通過11校)、第100回(2024年)は23チーム(予選会通過13校、関東学生連合なし)。
検証の記録(8項目)
- 予選会1位校(10年分):関東学連の公式記録PDF(総合成績)の1位と照合。Wikipedia日本語版の各大会記事とも一致 → 10/10 一致(2026-10-18)
- 予選会組の予選会順位(104チーム):公式記録PDFのチーム順位と、Wikipedia日本語版の予選会順位表を照合 → 104/104 一致(2026-10-18)
- 本戦総合順位(10大会・全チーム):箱根駅伝公式サイトの大会別総合成績から取得。予選会1位校の順位は先行集計の値とも一致 → 10/10 一致(先行集計)(2026-10-18)
- 深掘り6チームの区間記録(選手・学年・区間順位・区間タイム):公式サイトの大学別成績ページと照合(2019・2020・2022・2023年はRUN CLIPの結果データとも照合) → 記録はすべて一致。選手名の表記のみ差異あり(例:小澤/小沢、入濵/入浜、イェゴン・ヴィンセント/ビンセント)(2026-10-18)
- 区間ごとの通過順位:Wikipedia日本語版の各大会記事(RUN CLIPの結果データ)。公式サイトでは未確認 → 二次資料として扱う(2026-10-18)
- 2027年予想コラムの事実(第103回予選会の東洋大学の順位・タイム・2位との差・上位10人の個人順位、東洋大学の2022〜2026年の本戦順位):関東学連の第103回予選会公式記録PDF、箱根駅伝公式サイトの総合成績 → 確認済み。予想順位は編集部の推定で、事実ではない(2026-10-18)
- 予選会1位校の前年本戦順位(9校):箱根駅伝公式サイトの総合成績(2016〜2025年) → 確認済み(2023年の大東文化大学は前年不出場)(2026-10-18)
- 東洋大学の2026年シーズン(全日本大学駅伝関東選考会の順位、出雲駅伝の出場有無):関東学連の選考会公式記録PDF・要項、出雲駅伝公式サイトの出場チーム一覧 → 選考会5位(上位7校が推薦対象)で全日本大学駅伝に出場。出雲駅伝は出場チーム一覧になし(2026-10-18)
一次資料(26件)
- 第93回東京箱根間往復大学駅伝競走予選会 総合成績(公式記録)(関東学生陸上競技連盟)
- 第94回東京箱根間往復大学駅伝競走予選会 総合成績(公式記録)(関東学生陸上競技連盟)
- 第95回東京箱根間往復大学駅伝競走予選会 総合成績(公式記録)(関東学生陸上競技連盟)
- 第96回東京箱根間往復大学駅伝競走予選会 総合成績(公式記録)(関東学生陸上競技連盟)
- 第97回東京箱根間往復大学駅伝競走予選会 総合成績(公式記録)(関東学生陸上競技連盟)
- 第98回東京箱根間往復大学駅伝競走予選会 総合成績(公式記録)(関東学生陸上競技連盟)
- 第99回東京箱根間往復大学駅伝競走予選会 総合成績(公式記録)(関東学生陸上競技連盟)
- 第100回東京箱根間往復大学駅伝競走予選会 総合成績(公式記録)(関東学生陸上競技連盟)
- 第101回東京箱根間往復大学駅伝競走予選会 総合成績(公式記録)(関東学生陸上競技連盟)
- 第102回東京箱根間往復大学駅伝競走予選会 総合成績(公式記録)(関東学生陸上競技連盟)
- 第93回(2017年)大会 総合成績(関東学生陸上競技連盟・読売新聞社(箱根駅伝公式サイト))
- 第94回(2018年)大会 総合成績(関東学生陸上競技連盟・読売新聞社(箱根駅伝公式サイト))
- 第95回(2019年)大会 総合成績(関東学生陸上競技連盟・読売新聞社(箱根駅伝公式サイト))
- 第96回(2020年)大会 総合成績(関東学生陸上競技連盟・読売新聞社(箱根駅伝公式サイト))
- 第97回(2021年)大会 総合成績(関東学生陸上競技連盟・読売新聞社(箱根駅伝公式サイト))
- 第98回(2022年)大会 総合成績(関東学生陸上競技連盟・読売新聞社(箱根駅伝公式サイト))
- 第99回(2023年)大会 総合成績(関東学生陸上競技連盟・読売新聞社(箱根駅伝公式サイト))
- 第100回(2024年)大会 総合成績(関東学生陸上競技連盟・読売新聞社(箱根駅伝公式サイト))
- 第101回(2025年)大会 総合成績(関東学生陸上競技連盟・読売新聞社(箱根駅伝公式サイト))
- 第102回(2026年)大会 総合成績(関東学生陸上競技連盟・読売新聞社(箱根駅伝公式サイト))
- 2019年 駒澤大学 区間成績(箱根駅伝公式サイト)
- 2020年 東京国際大学 区間成績(箱根駅伝公式サイト)
- 2022年 明治大学 区間成績(箱根駅伝公式サイト)
- 2023年 大東文化大学 区間成績(箱根駅伝公式サイト)
- 2026年 順天堂大学 区間成績(箱根駅伝公式サイト)
- 2026年 中央学院大学 区間成績(箱根駅伝公式サイト)
照合に使った二次資料(10件)
- 第93回東京箱根間往復大学駅伝競走(2017年)(Wikipedia 日本語版・CC BY-SA 4.0)— 予選会の順位表との突き合わせ(公式記録と全チーム一致)、区間ごとの通過順位(深掘りのみ)
- 第94回東京箱根間往復大学駅伝競走(2018年)(Wikipedia 日本語版・CC BY-SA 4.0)— 予選会の順位表との突き合わせ(公式記録と全チーム一致)、区間ごとの通過順位(深掘りのみ)
- 第95回東京箱根間往復大学駅伝競走(2019年)(Wikipedia 日本語版・CC BY-SA 4.0)— 予選会の順位表との突き合わせ(公式記録と全チーム一致)、区間ごとの通過順位(深掘りのみ)
- 第96回東京箱根間往復大学駅伝競走(2020年)(Wikipedia 日本語版・CC BY-SA 4.0)— 予選会の順位表との突き合わせ(公式記録と全チーム一致)、区間ごとの通過順位(深掘りのみ)
- 第97回東京箱根間往復大学駅伝競走(2021年)(Wikipedia 日本語版・CC BY-SA 4.0)— 予選会の順位表との突き合わせ(公式記録と全チーム一致)、区間ごとの通過順位(深掘りのみ)
- 第98回東京箱根間往復大学駅伝競走(2022年)(Wikipedia 日本語版・CC BY-SA 4.0)— 予選会の順位表との突き合わせ(公式記録と全チーム一致)、区間ごとの通過順位(深掘りのみ)
- 第99回東京箱根間往復大学駅伝競走(2023年)(Wikipedia 日本語版・CC BY-SA 4.0)— 予選会の順位表との突き合わせ(公式記録と全チーム一致)、区間ごとの通過順位(深掘りのみ)
- 第100回東京箱根間往復大学駅伝競走(2024年)(Wikipedia 日本語版・CC BY-SA 4.0)— 予選会の順位表との突き合わせ(公式記録と全チーム一致)、区間ごとの通過順位(深掘りのみ)
- 第101回東京箱根間往復大学駅伝競走(2025年)(Wikipedia 日本語版・CC BY-SA 4.0)— 予選会の順位表との突き合わせ(公式記録と全チーム一致)、区間ごとの通過順位(深掘りのみ)
- 第102回東京箱根間往復大学駅伝競走(2026年)(Wikipedia 日本語版・CC BY-SA 4.0)— 予選会の順位表との突き合わせ(公式記録と全チーム一致)、区間ごとの通過順位(深掘りのみ)
記録の数値は公式記録をもとにRUN CLIPが独自に集計・整理したものです。公式記録の表そのものは転載していません。